龍の山の物語と名前のおはなし
龍の山の物語
農園の畑は、一枚岩が連なる山々の麓にあります。
この山々には、この地を護る龍が岩に姿を変えたという伝説があります。
その伝説のとおり、これまでの長い歴史の中で、
ここで作られる果実は幾度となく強風から守られてきました・・・。
龍の土の実 望月とまと
愛称:望月とまと
望月とまとの栽培は、実は成長と逆行させることで濃厚にし、茎は一本一本の成長に寄り添う栽培を心がけています。
通常、トマトの実はその品種に即した大きさまで育てます。一方、望月とまとは大玉トマトを凝縮するような育て方をします。そのため、実がしっかりとして濃厚で個性的な風味だと言われています。また、茎はできるだけのびのびとさせ、トマトの気が向くように育てます。
そのトマトの全景を見ると、地を這い、そして先端部がぐっと立ち上がる姿が、まるで龍の姿に見えます。
龍の木の実 望月のもも
愛称:りゅうもも
静かで、うぶ毛も凍るような真冬、葉っぱ一つ無い桃木は枯れ木にも見える姿です。そのような時期、次の息吹を吹き込むために剪定という枝を切り込む作業があります。
山で作る桃は管理も平地とは異なります。そして、剪定こそ個性が出ると言われています。
ある日、園主が剪定した桃木の姿が、まるで龍が手を開き天を仰いでいるように見えた…。
その姿と、龍が加護する地であることから、名付けました。
また、望月は「満月」を意味します。太陽が植物にとってかけがえのないものであることは言うまでもありませんが、私たちは夜を極めて重要に捉えています。そこで、夜を象徴する月にも思いを込めるとともに、ルーツである氏の望月を名に入れました。